自分を大切にしましょうとよく言われます。それはなぜなのでしょうか?『自分のことは好きだし大切にしてるよ。だって自分はかわいいから。』とよく聞くことがありますが、自分を大切にするということは、自分さえよければそれでいいということではありません。
自分のやりたいことをやりましょうというのも自分の欲望のままに生きるとか、周りの人はどうでもいいなどという自己中心的な意味ではありません。自分を大切にするということは、自分の心の声に耳を傾け、自分の気持ちを肯定することから始まります。
今回は、自分を大切にするには一体どうしたらよいのか。そうした方がよい理由を詳しくお伝えしていきます。
【1】自己否定をしないこと
自分が嫌い、自分にはどうせ無理、自分には価値がない…そんな風に思うとき、あなたはあなた自身が思う通りのあなたになってしまします。
引き寄せの法則では、自分が強く信じていること(思考)が現実化していくと言われています。あなたが、自分のことを『ダメだダメだ』と思えば思うほどそれが強固に現実化していき、覆すことができなくなってしまうのです。
しかし、自己否定する感情を手放していけば、現実の自分も変わっていくことになります。引き寄せの法則の源は自分の感情です。自己否定を続ける限り否定感情を忠実に現実化していくことになりますので、自己否定はやめましょう。
【2】人のせいにしないこと
私がこんなことになったのはあの人のせいだ。という考えを持つということは、自分と向き合うことから逃げていることと同じです。
人のせいにするメリット
人間の行動は、何かしらのメリットがあることに起因します。人のせいにする最大のメリットは、自分で責任を負わなくていいこと。自分を正当化できること。それに伴う愚痴や不平不満を周囲と分かち合うことで団結したり、ストレスの解消などをもたらすこともあります。しかし、これらのメリットは非常にネガティブなもので、マイナスのエネルギーが原動力になるため、引き寄せの法則的にも人生のよい流れをもたらすとは言えません。
人のせいにするデメリット
一見楽なようで、本当は自分の人生は他人次第、環境次第という非常に不自由な世界に足を踏み入れているのです。これがひどくなると、自分では何もできないと言う現象が起き、依存に発展していきます。また自分で決めることに自信がなくなる。他人の考えを基準にするため自分の気持ちが分からなくなる。起きたことを人のせいにすることは他人に責任を取ってもらおうとしていることと同じです。また、他人に自分の人生を委ねていることでもあるのです。人のせいにする習慣はしっかり手放していきましょう。自分の人生の主導権は他の誰でもない自分にあります。
人のせいにして自分の人生の可能性を制限し狭めるよりも、自己責任で生きることの方が、自由度が上がり、自分の思うような人生を創り上げることも可能になります。
【3】自分の人生は自分にしか生きられないことに気付くこと
人は誰とどのように関わっていたとしても、自分の人生は自分しか生きることができません。どんな人も平等に自分の人生があります。
当たり前ですが、決して他の人に自分の人生を生きてもらうことはできないのです。どんなにあなたが守られているとしても、何が起こるかわかりません。結婚がよい例ですが『パートナーの人生に責任を取る誓いを交わす契約』だとしても、最終的には自分にしか責任など取れません。
自分の人生を人に委ねているとき、その地位はとても不安定なもので、その責任を取ってもらえる保証などどこにもないのです。自分の人生の指針を自分自身で定めたとき力強く自信を持って進むことができます。それに気付き、自分らしく生きましょう。
【4】自分に感謝をすること
自分に感謝をすることはとても大切なことです。なぜならば、あなたがいなければこの世界はないからです。今、あなたがいろいろなことを経験できているのは、あなたが肉体を持ち、生きているからなのです。
そして、どんな経験も最善に向かっていて、辛い経験や苦しい経験すらも未来を切り開くための重要な鍵を握っています。もし、あなたが過去に経験した痛みで苦しんでいるのなら、その経験をした自分自身に感謝してください。その経験あって学びを得ることができて成長することができるのです。痛みを知るからこそ人に優しくできたり、真の強さというものを知ることができます。
これまでの過去がどんなものであっても、現在あなたが生きているということはとても奇跡的なことです。これからどんなに素晴らしい未来を創っていけるのかが楽しみですね。人生の主人公である自分自身に感謝をしましょう。
『ありがとう』という言葉にはとてもポジティブな言霊が宿っていて、感謝の言葉を口にするだけで高い波動がもたらされます。感謝をすることで、ありがとうと言いたくなるようなことが引き寄せられます。また、自分自身やいろいろなものを尊いと思うことができるようになります。
【5】ありのままの自分を認めること
ありのままの自分ってどういうこと?簡単なよう難しい…ありのままの自分というのは人の考えや環境や常識を完全にすべて取っ払った状態の自分です。ああしてはいけない、こうしてはいけない、周りからどんな風に思われるだろう?
こうしたら嫌われるからやらない方がいいかな?という自分の中でインプットされたことや、世間のしがらみから心にブレーキをかけている自分ではない素直な自分のことです。あなたの中では、どんなことを感じてもいいし、どんなことを考えていても自由なのです。
そこに良い悪いの判断はありません。ただ、自分が感じていることをありのままに受け止めます。社会の決まりや常識の枠を心の中にまで持ち込むことはありません。自分の心の中を自由に解放させることによって自分自身を縛っていたものから楽になっていくのを感じられると思います。
【6】自分の気持ちを尊重すること
本当はこう思うんだけどな。言ってもしょうがないか。と自分の気持ちを抑えることはありませんか?大人な対応をしたとか、人に悪く思われたくないからといった理由で自分の気持ちを揉み消すことがあります。実はこの行為、本当の自分はとても傷ついているのです。
自分の考えはどうせ受け入れられない、言っても価値がない、無駄だ…そう思うことから気持ちを押し殺しています。【1】の自己否定をしないことともつながりますが『自分なんて』と自己否定感が強いときにいい人を演じたりすることがあるのです。
思いやりから気持ちを押し殺すこともあるかもしれませんが、多くの場合それが慢性化して、気持ちを表現できない自分を創り出してしまいます。まずは自分が思っていることを頭ごなしに打ち消すのではなく、こう思っているというのを受け止めて時には自分の気持ちを尊重し、周りにもそれを伝えることも大切です。自分の気持ちを自分自身で受け止めることによって自己否定感も和らいでいきます。
【7】他人からの否定的な決めつけを自分の本質と捉えないこと
あなたには無理、あなたは要領が悪いなどと周りの人から言われたらどう思いますか?多くは幼い頃に親や周りの人からのそのような言葉で傷いています。幼いが故に、その考えを自分に採用してしまっていることが原因で、大人になってからも自分はそういう人間なんだ、本質がそうなんだと捉えることがあります。
でも、これは当時の周りの人が感じたことや考えに過ぎず、実際はそうではないのです。言われた本人はあたかもそれが真実であるかのように思い、自分自身でもそう思い込んでしまっているのです。本当はそうじゃないことも、自分自身がそう思い込んだ時点で現実化していくのです。
ですから、周りの人の意見は大切ですが自分に対して決めつけで話してくる人が周りにいたなら、何を言われてもそれを自分の本質とは捉えないようにしてくださいね。周りから刷り込まれた自分否定的なものがあるならば、それは本来のあなたのではありません。他人の価値観と区別しましょうね。なろうと思った自分になれる。そう信じていて欲しいと思います。
【8】自分を信頼すること
なぜだか理由もないのに不安になることはありますか?漠然とした不安を感じるとき、それは本来の自分からかけ離れているときです。自分というものが人に流されて見えなくなっているとき、自分は何を信じればいいのか、誰といればいいのかといった具合に外に安心を求めようとします。
何か確実な裏付けがないと不安、この人がいないと不安、将来が不安だから確実なものが欲しい…どんどん執着へと向かっていきます。不安が原動力になるとき、人間関係に歪みが生まれます。その不安を利用して近づいてくる人もいるかもしれません。そうならないためには、まず自分を信頼することです。これまでもあなたはいろいろなことを経験し乗り越えてきています。
誰かに頼らなければ生きていけないなんてことはありません。ただひとつ必要なのは、自分の人生は自分で責任を取るという覚悟です。それができたとき、どんな親切な他人からよりも大きな安心感を得ることができると思います。まずは一歩踏み出す、そして勇敢に生きていこうとする自分を信頼していきましょう。
【9】自分が幸せになることを自分に許可すること
『幸せになりたいと思ってるよ。当たり前でしょ!』といわれそうですが、実は本当の意味で自分が幸せになることを許可できていない人が大半です。幸せになりたい幸せになりたいといいながら、フォーカスしているのは幸せではない自分なのです。(幸せになりたい=いまは幸せにはなっていない状況)
※七夕や初詣などのお願い事が叶いにくいのは、厳密に言うと潜在意識的に願望が叶っていない状態を強く意識しているのと同じなので、叶わない状態を宇宙にオーダーしているのと同じです。
また、幸せになるということに対して、こうできなければ幸せになれないと無意識のうちに条件を付けをしていることがあります。『こうできなければ』が非常にくせ者で、こうできない人間は幸せになる権利はないと潜在意識が設定していることもあります。
これは今までの常識や思い込みにより起こっていることが多いですが、ぜひ、そういう制限や枠は取り払って欲しいと思います。
自分が幸せになることを選択できていないなというときは、自分は無条件で幸せになることができ、それを自分に許可します!と決めてみてください。
【おまけ】お願い事の正しいやり方をしっかりとマスターして毎月の新月・満月のアファメーションで望む状態を叶える習慣を身につけましょう。アファメーションのやり方で詳しくお伝えしています。
【10】自分軸で生きること
自分軸というのは極めて重要です。自分が主導で生きていくということです。ここまで自分の人生には自分で責任を持つことの大切さをお伝えしてきましたが、自分軸で生きることはこれら【1~9】のすべてを含んでいます。
他人に依存せず、人のせいにせず、自分に感謝し、ありのままの自分を認めながらなりたい自分で幸せになっていく。その根源は自分自身であることを心に留め置いてください。
自分を大切にすることは自分軸で生きることとつながっています。自分にしっかりとした芯を持ち、自分主導で動くとき、その流れに合わせて周りの人も環境も自然とあなたの行動に調和していきます。
なかなか自分を大切にできないあなたへ
どうしても頑張れないとき、それはそういう時期です。気持ちばかりが焦って前に進めないときも、それは次に進むべきベストな時を潜在意識が見計らってくれているときです。
理想の自分に追われてしまうと、つい理想からかけ離れた自分を否定してしまうこともあります。
もしも落ち込んで、目の前のことが信じられないときには思い出してください。いつでもあなたのために一生懸命頑張ってくれているのはあなた自身です。
この世界は、あなたが存在しなければ見ることのできない景色です。どんなに自分がダメな人間だと感じたとしても、それは現時点で自分の本当の価値に気付けていないだけに過ぎません。
どんな経験も、あなたにとって力になり・糧になり・あなたにしかたどり着くことのできない答えへと導いてくれることでしょう。
どんなに自信がなくても、不安でも、もうダメだと思っても、その迷いの過程すらも明るい未来のために必然であることが多いです。
あなたがあなたらしくいられるベストな場所にたどり着くまでの途中経過が辛くて投げ出したくなることも時にはあるでしょう。
あなたにしかできない経験、あなたにしか感じることのできない感情と向き合うことが痛い日もあるかもしれませんが、そんなときは、その経験をしている自分に誇りを持ってください。
経験のその先にあなたの輝きと喜びが待っていることを信じてくださいね。自分を大切にできたときに目の前が扉が魔法のように開くことがあります。あなたがあなたに生まれた奇跡を感じてみてください。
この記事を読んでくれたあなたが自分を愛することができるように祈っています。
まとめ~本当の自分をみつけるために~
人生には悩みや苦しみ、さまざまなことがあります。自分を大切にすることにより解決策が自然と見えてきたり、問題自体がなくなる奇跡を数多く見てきました。
スピリチュアル的な観点からすると、自分が自分自身をどれほど大切にするかによって周りからの大切にされ度合いが決まると言っても過言ではありません。
忙しくしていると自分のことはつい後回しになってしまいやすいので、人から大事にされたい・認められたいと思う人はぜひこの10の方法を実践してみてくださいね♪
他人に認められるということはスピリチュアルな次元では、自分自身の自分への評価がそのまま反映されています。自分を認め自分を大切にできたとき、あなたの周りの状況が変わり、素敵な人生へと動き出していきます。
あなたが本当の自分を取り戻し、自分のことを大切にしていけることを願っています。きっとそれは自分でだけでなく周りの人も幸せにしていくことでしょう。少しでも心が楽になっていきますように☆
インナーチャイルドが大きく影響しているのでこちらの記事も参考にしてください。
コメント